インクリボンと印刷方式についてご紹介します。
カラーリボンはカラー部分(YMC)黒部分(K)、保護用オーバーレイ部分(O)で構成されています。
GRASYSカードプリンタでは、カラー部分と黒/オーバーレイ部分では印刷方式が異なっています。
■カラー(YMC):熱昇華転写方式
加熱により染料を昇華させ、カード表面に染み込ませます。
■黒(K):熱溶解転写方式
加熱により染料入りの樹脂(レジン)をカード表面に貼り付けます。
■オーバーレイ(O):熱溶解転写方式
加熱により樹脂(保護用)をカード表面に貼り付けます。
★インクリボンの印刷順
インクリボンはYMC→K→Oパネルの順にカードに印刷されます。
カード印刷時は、サーマルヘッドで加熱されたインクリボンの染料が気化して細かな微粒子となってカードの表面に浸透します。
カードの素材
カラー(YMC)部分は熱昇華転写では染料を昇華させてカード表面に染み込ませていますが、PVC素材のカードは染料が染み込みやすいため多く使用されています。PET素材などは染料が染み込みにくいため、表面に染み込ませるために受容層を重ねたものを使用します。
受容層付きカードは染料の染み込みが多いため、PVCと比較すると全体に濃度が濃くなる傾向があります。
黒(K)/オーバーレイ(O)部分の熱溶解転写ではインクリボンの樹脂をカードに貼りつけてますので、PVC以外でも利用できることがありますが、素材により張り付きにくいものもあるため、テスト印刷を繰り返し入念な確認が必要です。
GRASYSホームページでは様々な種類の純正カードをご紹介しております。
こちらからご覧いただけます。
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