GRASYSで取り扱っている白無地カード「ホワイトカードマット」で、カラー印刷をした場合、いったいどのくらいの耐久性があるのか、1年間に渡り「蛍光灯下」「太陽光下」「水中下」の条件のもと、記録を取ってきましたのでご紹介したいと思います。
今回準備したカード(各4枚ずつ)
1.ノーマル印刷カード
2.オーバーレイなし印刷カード
3.UVインクリボンで印刷したカード
4.ラミネート印刷カード
※オーバーレイとは、カラー印刷のあとにコーティングする薄い透明なフィルムの保護層です。このオーバーレイを外して印刷すると、耐久性が弱まります。
※UV(紫外線)インクリボン(SS-YMCKFKOリボン)とは、カラー+F(UVパネル)+保護層のリボンで、UV蛍光層で印刷した部分だけ紫外線の照射(ブラックライト)で蛍光するので、簡易的な透かしとしてのセキュリティ面に貢献できます。
※ラミネートは、オーバーレイよりも耐久性が高く、ホログラムタイプを使用すれば偽造防止でセキュリティ面でも安心です。
それぞれ1枚ずつを下記の4つの条件に分けて、比較テストを行いました。
①暗所にて保管(比較対象元)
②蛍光灯下にさらす
③太陽光下にさらす
④水中下(暗所にて保管)
毎週1回、写真を撮って保存していきました。
◆テスト期間:2021年7月28日~2022年7月27日まで
初回の状態:2021年7月28日
ノーマル
UVパネル
ラミネート
1か月後:2021年8月25日
ノーマル
UVパネル
ラミネート
3か月後:2021年10月27日
ノーマル
UVパネル
ラミネート
半年後:2022年1月26日
ノーマル
UVパネル
ラミネート
1年後:2022年7月27日
ノーマル
UVパネル
ラミネート
初回と1年後のノーマル印刷の比較を見てみましょう
ノーマル印刷初回(2021年7月28日)
ノーマル印刷1年後(2022年7月27日)
初回と1年後のUVパネルの比較を見てみましょう
UVパネル印刷初回(2021年7月28日)
UVパネル印刷1年後(2022年7月27日)
初回と1年後のラミネート印刷の比較を見てみましょう
ラミネート印刷初回(2021年7月28日)
ラミネート印刷1年後(2022年7月27日)
★経過から見てわかるポイント★
太陽光下では強い日差しにずっとさらされ続けると、UVパネルであっても、耐久性に強いラミネートであっても、徐々に退色してしまいます。屋外など紫外線の強いところでカードを持つことが多い方には置きっぱなしにしないなどの注意が必要です。
室内であっても、蛍光灯から紫外線が出ているため、オーバーレイなしで印刷すると退色がすすみますので要注意です。
オーバーレイなしで印刷したカード以外については、画像ではわかりにくいかもしれませんが、太陽光下以外の条件下では初回とほぼ変化なく、1年前の状態を保っていました。オーバーレイを外さず、日差しを避ければ耐久性を保ったまま長期ご利用いただけると思います。
ぜひ参考にしてみてください。