プリンター購入の前に

低価格で高品質のプリンターをお探しの方へ

IDカードプリンタの導入を検討しているお客様からほぼ毎日連絡を頂いています、多くのお客様が「低価格で高品質のIDカードプリンタ」をお探しです。

高品質で低価格という2つの要素は実際にはやや矛盾しています。

現在のプリンター市場では技術のレベルに応じた価格で販売されていますので、価格だけに集中してプリンターの調査をしていない場合、購入したIDカードプリンターがあなたのカード発行に必要な要素が不足していると感じるかもしれません。

IDカードプリンターの購入前に確認しておきたい点

IDカードプリンターに過度な投資や機能を求める必要はありませんが、購入を検討しているIDカードプリンタやソフトウェアについていくつかの確認をしておくことをおすすめします。

お客様ごとにカード発行のニーズや仕様、要件は異なりますが、IDカードプリンターを購入する前に確認すべき基本的な要素があります。

1.カードの種類

どのようなカードを発行しますか?(例:社員証カード、会員証カード、来客証カード、診察券など)

2.カードの印刷情報

そのカードにはどのような情報を印刷しますか?(例:顔写真、氏名、番号、バーコード(種類)) 例えば顔写真は本人の目視確認に必要な最低限のセキュリティです、小規模で異動が少ない組織の場合には目視確認の必要は少なくなるでしょう。

3.カードの使用方法

発行したカードの運用はどうしますか?(例:ケースに入れ持ち歩く)

カードの使用期間は何年くらいですか?(例:短期、1年、複数年)

カードの耐久性を考慮する際、カードの厚さにより曲げ強度が異なります、またラミネートを追加することで印刷面の保護だけでなく曲げの強度も更に強くなります。

ケースに入れて利用する場合はケースの素材以外はさほど耐久性を考慮する必要はありませんが、カード単体の場合は財布に入れて、財布ごとお尻のポケットに入れることなどあり、耐久性を考慮しておく必要があります。

これらとは別に、スキーリフト券やイベントカードなど、カードの利用期間が極めて短い場合には約500回の書き換えが可能なカードを使用するリライトプリンターの導入でカードの発行と回収による運用をおすすめします。

4.カードの発行数

1年間で発行する可能性のある枚数はどれくらいですか?(数百枚、数千枚、数万枚)

カード発行枚数にあった耐久性のあるプリンターを選択しましよう。

また、発行枚数が多い場合はプレ印刷カードを併用することでカード発行のコストダウンと時間を短縮出来る可能性があります。

5.印刷面

カードは片面印刷ですか?両面印刷ですか?(印刷する情報の数と裏面印刷の要否) 片面プリンターか両面プリンターの選択となりますが、発行枚数が多い場合で裏面が注意書きなどの固定情報のみの場合はプレ印刷カードを併用することで片面プリンターで運用することもできます。

また、両面に印刷が必要な場合はできるだけ両面印刷プリンターをおすすめします、片面印刷プリンターでオモテ面、裏面をそれぞれ別々に印刷することも可能ですが印刷ロスが発生しやすくなることと手間(=時間)がかかることでコスト増の要因ともなることも考慮してください。

*すべてのGRASYSプリンターは購入後でも片面プリンターにオプションで両面印刷機能を追加することができます。

6.カード発行の運用

プリンターはひとつのPCで運用しますか?、あるいはネットワーク内で複数PCで運用しますか?(ネットワークオプションの要否) 複数のPCから交互に印刷したい場合はネットワークオプションを使用し、単一のPCから印刷したい場合はプリンターをUSB接続して使用します。 もちろん印刷の都度、別のPCにUSB接続して使用することもできます。

7.システム連動の要否

入退室または勤怠管理、受付システムなどにカードを使用しますか?(各システムのカード要件の確認、例:非接触ICカード、磁気カード、バーコードなど) 非接触ICカードリーダーや自動受付機など、カードの情報を読み取るための仕様があります、例えば非接触ICカードの場合でもICチップ内に書き込まれている情報を読み取るケースやICチップの個別番号を利用するケースがあり、前者と後者ではプリンターとソフトウェアの構成が異なります。

8.バックアップ

プリンターが故障し、10日間使用できない場合の回避策はありますか?(バックアップ機の要否) 診察券や会員証などの場合はバックアップ用のプリンターも考慮してください。

また、購入時にサポートパック契約をしておくと無償の貸出機が利用出来るためカード発行の停止期間をごく短期間で済ませることができます。

社員証などの場合あらかじめ汎用カードを作成しておくことで、短い期間であればカード発行の代替えとして利用することも可能です。